競馬で統計学を使い始めた方からよく聞くのが、「的中するようになったけど、回収率が上がらない!」という悩みです。
大前提として馬券が的中しなければ全く意味がありませんが、継続的に競馬で利益を上げるためには回収率が非常に重要な部分となります。
そこで、当記事では競馬における回収率の重要性・計算方法・メリット・デメリットや具体的に回収率を上げるための3つのテクニックを解説していきます。
ぜひ、当記事を参考に馬券の回収率アップを目指してください。
目次
競馬における回収率の重要性
競馬には「過去の成績」「走破タイム」「過去の位置取り」「脚質」「血統」「負担重量」「成績」「過去走の馬場」「騎手」「年齢」などの様々なデータがあり、それらのデータから統計を取ることで勝ちやすい馬を見つけることができます。
競馬で継続的に稼いでいきたいのであれば回収率が最も重要になってきますが、そもそも馬券が的中しなければ意味がありません。
競馬場や馬の特性、能力ごとの統計を出すことで勝ちやすい馬を見つけることができ、的中率だけでなく回収率を上げることも可能です。
そこで、まずは回収率の計算方法や統計学を活用した競馬予想のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
回収率を計算しよう!
基礎的な話にはなりますが、回収率の計算方法を知らないと継続的に馬券で稼いでいけているのかも分かりませんよね。
そこで、回収率の計算方法は最低限覚える必要があります。
回収率は下記の計算式で計算できます。
回収率 [%] = [配当] ÷ [投資金額] × 100
例えばオッズが10倍の単勝を00円で購入し、1,000円の払い戻しを受けた際は下記のように計算します。
1000 ÷ 100 × 100 = 1000 (%)
上記の例では回収率は1000%となります。
基本的に回収率が100%を下回ると収支がマイナスになっている状態です。
競馬で稼いでいこうと考えている方はこの計算式を覚えて、今自分の収支がプラスなのかマイナスなのかは常に把握できるようにしてください。
統計学を使った競馬予想のメリット
競馬予想に統計学を使った一番のメリットは、過去の膨大なデータから勝ちやすい馬を見つけることができる点です。
統計学は「この馬が勝てそう!」などの個人的な感情が含まれなく、データから客観的に算出されたものなので信頼できるものとなります。
統計学を使わないで競馬予想してしまうと、どうしても予想に穴ができてしまい精度の高い予想を考え出すことができないでしょう。
そのため、競馬予想において統計学を利用するのは馬券を的中させるためにも非常に重要なのです。
統計学を使った競馬予想のデメリット
統計学を使った競馬予想のデメリットとして挙げられるのは、オッズが低く大きな回収率を求められない点です。
統計学を使った競馬予想は基本的に勝ちやすい馬を算出しますが、「勝ちやすい馬=人気馬」になる傾向が非常に高いです。
勝ちやすいから人気になってしまうのは仕方ありませんが、「一発逆転で回収率を上げたい!」と考えている方には向いていないかもしれませんね。
統計学を活用して回収率を上げる3つのテクニック
統計学を使って競馬予想したところで、必ずしも馬券が的中して回収率が上がるわけではありません。
では、具体的にどのように活用すれば回収率が上がるのでしょうか?
回収率を上げるためには下記のようなテクニックがあります。
・オッズのバランスが良い券種を選ぶ
・荒れるれースを見つける
・統計に見合っていない人気馬を見つける
そこで、こちらでは統計学を活用して回収率を上げるテクニックを一つ一つお話していきます。
回収率を上げるには券種選びが重要
統計学に基づいた予想で的中率を上げることはカンタンかもしれませんが、きちんと券種選びをしないと回収率を上げるのは難しいです。
基本的に競馬における券種は的中率が低いほど高いオッズになりますが、各券種の的中する確率は下記の通りです。
単勝:約5.5%
複勝:約16.6%
馬単:約0.32%
馬連:約0.65%
枠単:約1.38%
枠連:約2.77%
ワイド:約1.96%
三連単:約0.02%
三連複:約0.122%
的中率だけを求めると複勝が良さそうとは思ってしまう方もいるでしょう。
しかし、複勝のオッズは人気馬だと「1.1倍」などになってしまうこともあるので、1回の不的中で収支がマイナスになってしまうリスクもあり、なかなか回収率を上げるのが難しい券種です。
そんなときにおすすめの券種が「ワイド」です。
ワイドの的中率は1.96%と高めの割に、荒れたレースになると万馬券が飛び出すこともあります。
本命決着のレースになるとオッズは低くなってしまいますが、人気馬と穴馬を絡めて馬券を買うだけでも1,000円以上の配当が付くことが多いので回収率アップに繋がる馬券です。
統計上荒れるレースを見つけよう!
続いて回収率を上げる方法として、統計上荒れるであろうレースを見つける方法があります。
荒れるレースを見つけるのは、なかなか難しい作業になりますが統計上1番人気が勝つ確率を知ることで荒れるレースを判断することができるかもしれません。
統計上、1番人気の馬が1着になる確率は約35%、2着になる確率は約50%、3着になる確率は65%あります。
つまり、3回に1回は1番人気が1着となりますが、逆を言えばそれ以外のレースは1番人気の馬が1着にならないということになるでしょう。
このように、統計上荒れるレースを事前に見つけることができればオッズが高い馬券を積極的に狙って回収率を上げていくことも可能です。
統計に見合っていない人気馬を見つける
統計学を使って回収率を上げる方法として、実際の実力よりも高く評価されすぎて、本来の統計結果よりも人気が出てしまった馬をみつける方法があります。
例えば統計上、75%で勝てる馬と70%勝てる馬がいたとしましょう。
75%の馬の方が勝てる可能性が高いのは事実ですが、その差はわずかです。
そのため、どちらの馬が勝ってもおかしくないレース展開になってくることが考えられます。
しかし、多くの競馬ファンが「75%の馬が勝てる」と馬券を勝ってしまったらどうなるでしょう。
もちろん、「75%の馬」のオッズが下がり、「70%の馬」のオッズが上がります。
本来であれば、どちらが勝ってもおかしくない能力差にも関わらず人気になりすぎてオッズが低くなってしまうことがあり、的中したとしても高い回収率を求めるのは難しいかもしれません。
もし、そのようなレースを統計から見つけた場合には「70%の馬を」狙っていくことをおすすめします。
どちらが勝ってもおかしくないレースにも関わらず「70%の馬」のオッズが高めになるので、回収率を上げるにはおすすめの買い方です。
まとめ
以上、当記事では競馬における統計学を使って回収率を上げる具体的な方法について解説しました。
競馬における統計は的中率を上げるうえで非常に重要な要素とはなりますが、買い方を間違えてしまうと的中しても稼げないトリガミになってしまうことも考えられます。
「的中さえすれば楽しめるから良い」という方であれば気にする必要はありませんが、統計を使って継続的に回収率を上げていきたいのであれば、当記事で紹介した回収率を上げるテクニックを覚え、予想に活用してください。
また、統計を使って予想する際に個人的な感情を加えて予想を変えてしまうと、統計そのものの意味がなくなってしまうので注意して下さい。