JRA競馬の歴史は昭和29年9月から始まり、現在2020年4月で約70年の長い期間を運営してきた実績があります。
その長い歴史の中で、「出目」という上位に入賞した馬の着順が統計で算出されており、確率上ですが出やすい出目が存在しています。
今回は、その結果の出目に対して統計データを紹介するとともに、出目理論について解説したいと思います。
出目の統計には、各競馬場でも異なったり、コース特徴によって算出された数値も大きくことなります。
そのため、馬券の購入で悩んだ時には、参考になる場合もありますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
目次
競馬には出やすい出目が存在する
まず競馬の「出目」とは一体なにか?と思う方もいるでしょう。
出目とは簡単に言うと、レース結果の馬番になります。
その中で、出目には過去レースの統計で算出された数値には偏りがあり、世の中には仮説が多く存在します。
出目の統計には、オカルト的な部分も含まれますが、過去のレース結果をもとに統計を算出することで、出目には出やすい数字があると言われています。
競馬情報誌の記者などが自身の競馬人生を振り返り、統計を出したデータなどが基本的に多くなっておりますが、下記のような法則が存在していることが解りました。
■3-5の法則
前走のレースで3枠の馬が勝った場合は、次走では3枠・5枠の馬が勝ちやすい
前走のレースで5枠の馬が勝った場合は、次走では3枠・5枠の馬が勝ちやすい
■7-8の法則
前走のレースで7枠の馬が勝った場合は、次走では7枠・8枠の馬が勝ちやすい
前走のレースで8枠の馬が勝った場合は、次走では7枠・8枠の馬が勝ちやすい
このような法則が存在しています。
これはあくまで、一人の方の仮説として考えて良いでしょう。
正直この法則に関しては、過去のレースの統計をもとに算出したデータなので、単なる統計学を利用した予想になります。
そのため、運の要素が強く、信憑性などありません。
しかし、この法則は統計を利用しているので、本当に迷った時には信じてみるのも面白いかも知れません。
また、競馬場によって出やすい数字が存在しており、長く競馬場に通っているファンの方は結構のその数字を知っているようです。
出目統計で数値が高くなる理由はなぜか
そもそも、出目を統計から算出したときに、なぜ高い数値と低い数値は存在するのでしょうか。
競馬の枠順は、出走する馬の中でランダムに決められているので、普通に考えたら平均的に同じ数値になることが予想されますよね。
その理由は競馬場の特性にありました。
各競馬場には、それぞれ特徴があることは皆さんも知っていると思います。
直線が長い競馬場もあれば、コーナーの角度がキツい競馬場もありますし、芝が深い競馬場もあれば、短い場所もあるでしょう。
その中で、1番良い走りをする位置が統計の数値が高くなっていると判断できます。
要するに、1つのレースでも馬の能力や騎手の能力もそれぞれ違うのに、統計上では高い数値が算出されるのは、その枠(コース取り)が馬にとって1番走りやすい場所と推測して良いと思います。
そのため、数値として出るんだと思います。
競馬は、基本的に内枠が有利と言われているギャンブルです。しかし、その理由は内枠が1番距離が短くなるということが要因になっていますので、根拠はないでしょう。
その仮説が信憑性が高い場合は、全ての結果に対して内枠の馬が統計で高い数値を算出されてしまいます。
結果的に、各競馬場の特性を理解することが1番オススメということになりますね。
競馬場ごとの出やすい出目とは?
JRA主催の中央競馬で、各競馬場の出目には出やすい数字という統計が算出されています。
まずは、その出やすい数字を表にしましたので確認しましょう。
競馬場 | 1着 | 2着 | 3着 |
東京競馬場 | 6番 | 8番 | 6番 |
中山競馬場 | 10番 | 7番 | 4番 |
京都競馬場 | 2番 | 1番 | 8番 |
阪神競馬場 | 9番 | 4番 | 2番 |
上記の表は、各競馬場の出やすい数字を統計で算出した内容になります。
この表を見ると、東京競馬場では中盤の馬で、京都競馬場では内枠の馬の勝率は高いことが分かりますね。
しかし、あくまで統計の結果なので毎回がこの数字通りに結果が出るという意味ではありません。
規定レース数の統計をまとめただけなので、統計を信じるか信じないかはあなた次第ということになってしまうでしょう。
重賞レースのコースにも出目統計がある
上記で各競馬場の統計データをもとに、出やすい出目を紹介しましたが、G1などの重賞ではどうでしょうか。
まず、東京競馬場の芝2400mで高い数値になっている出目は、2枠と言われています。重賞だけで見ると確率は30.5%になっており、重賞レースの3回に1回は絡むと統計が出ています。
また、1600mになると2枠の馬が22.4%とも言われてる一方で、芝2000mになると1番多く上位入賞する馬は6枠の馬になっています。
次に中山競馬場の出目統計では、芝2500mで5枠が1番で26.7%もあることが解りました。
最後に阪神競馬場ですが、芝1600mでは大外の8枠の馬が25.6%という数値が算出されているので、各競馬場にも統計があることが理解できたと思います。
地方競馬にも出やすい出目が存在する
続いて、地方競馬の統計データを紹介します。
地方競馬では、各地方ごとにコースの特性や砂の深さ、距離も違うため大きく統計も変わっていることが解りました。
まずは下記データを参照ください。
・大井競馬場 5番 26.4%
・川崎競馬場 3番 29.2%
・船橋競馬場 11番 30.1%
・浦和競馬場 7番 30.9%
・門別競馬場 3番 33.9%
・盛岡競馬場 12番 33.9%
・水沢競馬場 1番 43.3%
・金沢競馬場 2番 33.1%
・笠松競馬場 7番 37.2%
・名古屋競馬場 8番 37.1%
・園田競馬場 10番 31.5%
・高知競馬場 8番 33.3%
・佐賀競馬場 2番 39.5%
・ばんえい 6番 39.6%
上記のように各地方競馬場で上位入賞(1着~3着)する可能性が高い馬が統計データから算出されています。
出やすい出目統計は、参考にする程度で良いと思いますが、この表を見ると水沢競馬場の1番である馬は43.3%というのは非常の高い数値だということが分かります。
この場合では、馬券に迷った時に1番を入れるのがオススメだと思いますので、3連単・3連複でも忘れずに選択しておきましょう。
まとめ
今回は競馬の結果の出目について統計で算出された数値を紹介しました。
忘れてはいけないのは、出目に関しての統計はあくまで統計なんです。
単純にサイコロを振るときを想像してみてください。
サイコロが10回振って、1が7回、2が2回、6が1回出たら、1が1番出やすい出目だから次も1が出るだろうという確証はどこにもありません。
サイコロを振るたびに出る確率が同じ6/1なので、競馬も同じことが言えるでしょう。
確かに統計では出やすい数値が算出はされていますが、これは偶然偏っている場合もありますので、予想をするのに最適なファクターではないと思います。
本当に迷った時に、そう言えばこの競馬場では、◯枠の馬が上位入賞するって聞いたことあるな、という程度で試してみる程度で良いでしょう。
競馬はギャンブルなので、どんなに統計を算出しても絶対に当たる訳ではないので、その点も理解して競馬を楽しんで見てください。