競馬予想で統計学を使って必勝法を生み出すことは不可能である理由

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競馬には、膨大なデータから算出された統計データが存在します。

競馬で算出されて統計データを元に必ず勝つことはできるのか?という疑問ありますが、この数字だけの情報で必ず勝つのは非常に難しいでしょう。

そこで、あらゆる角度から理論を分析して必ず勝てる方法は実際にあるのかどうか検証したいと思います。

競馬の統計で算出された数値には、数学の要素が大きく関わってきますので、統計学に興味がある方は最後までしっかり確認してみてください。

競馬は統計学では必勝はありえない

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競馬において膨大にあるデータから統計学を利用して必勝することはできるのか?という疑問に対しての結論ですが、先にお伝えすると必勝は不可能です。

どんなデータから統計を算出しても、あくまで未来予測を数値化してものに過ぎないので100%勝てることはありません。

そもそも競馬は、ギャンブルです。

統計を分析することで100%当たることができるなら、ギャンブルにならないでしょう。

過去に競馬で統計データを分析した学者が、1番人気の馬が35%ほどの勝率なので、1番人気のオッズが2.9倍を超える時だけ1番人気の馬に賭ければ回収率は100%を超える可能性があるという論文を出しています。

しかし、これもあくまで可能性です。

競馬において人気のオッズは購入金額に応じての統計データになるため、みんなが馬券の研究をしている人だけではなく、適当に誕生日などで購入する人もいるでしょう。

その中で、その統計で算出された人気オッズは参考になるのでしょうか。

普通に考えてならないでしょう。

このオッズは人間の行動によって大きく左右されてしまうので、正確な統計学ではない上、決して絶対に当たるという訳でもなのです。

統計学から解る大数の法則

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競馬の統計学を基準に公開される論文では、競馬は控除率が約25%あり、馬券を買う回数が多くなれば、75%まで上昇するという説があります。

まず、JRAは公営競技団体で唯一、国の全額出資で設立されているという特徴があり、馬券の収益も一部は国庫に入ります。

そのため国庫納付金を納付していて、100円の勝馬投票券を買えば10円が国庫に納付される仕組みになっているのです。

100円の勝馬投票券のうち約25円が控除されますが、そのうちの10円が国庫に納付され約15円がJRAの運営に充てられるという点は覚えておきましょう。

論文のように購入者が多くなれば、75%まで上昇する可能性はありますが、購入者の全員が平均化することではないでしょう。

簡単に説明すると、サイコロで600回振ったときに、6の出目が100回にはならないということです。

でも6000回振った時には、6の出目も大きくなるのはないか?という部分に着目した理論なので、これは大数の法則になります。

統計学の研究では、20年間で単勝の1番人気を5000回以上購入しても馬券の回収率は20%前後しかないというデータも算出されています。

そのため、75%まで上昇するのは可能性としてある、なしのどっちでも捉えることができてしまうでしょう。

結果的に、数字だけではギャンブルである競馬は測れないということになります。

競馬ファンの行動経済学を利用したほうが良い

競馬では、人間の行動経済学を統計で算出することが1番合理的ではないのか?という意見も存在します。

行動経済学とは、人間が合理的に行動する人だけでは無いので、行動パターン別に統計を算出するという方法です。

先程も少し触れましたが、競馬の馬券を購入するときに適当に購入する人もいれば、馬券の研究をして、少しでも当たりやすい馬券を探す人がいますよね。

そんな時に、みんなが合理的な買い方ができるのであれば、総体的的中率はあがるでしょう。

みんなが違う思考で馬券を買うことによってオッズに歪みが発生して、競馬が普通より難しくなるのではないでしょうか。

この意見には、非常に共感できる部分を感じます。

競馬予想サイトの必勝法には騙されてはいけない

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世の中には数多くの、競馬予想サイトがある中で「必勝」と記載しているサイトは、基本的に怪しいと感じて良いでしょう。

何度も説明しているように、どんな方法を用いても競馬はギャンブルであり必勝法など存在しておりません。

そのため、必勝という文言を記載している競馬予想サイトは悪徳サイトの可能性がありますので、注意してください。

そこで、統計を悪用した悪徳業者に良くある事象を紹介いたします。

統計で絶対に勝てるシステムを開発

よくある手法では、このシステムを利用すれば、絶対に勝てる統計データの算出に成功したなどの表現を使って、AIや機械で算出した統計データを紹介するサイトです。

確かに、競馬のファクターには指数などの統計学を利用した予想が存在するのは事実ですが、指数の場合はあくまで統計上の数字なので絶対に勝つということを述べているわけではありませんし、予想の補助要素として使うものになります。

そのため、「絶対勝つ」「必勝」などの文言を出しているサイトは非常に危険です。

また、統計で算出されているなどの表現も、統計に必要な要素や基準を明確にしていませんので、詳しく見れば統計学なんてしていないサイトはすぐに分かります。

全体的に見ても、簡単に見分けられる嘘が多いので、その点を着目して参加するようにしましょう。

統計というワードに騙されてはいけない

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うちのサイトは、あらゆるデータを集め、競馬関係者の内部情報を加えた上で統計を実施しており、その統計で算出された予想には、90%以上の命中率がある!などの文言を出していているサイトには危険がいっぱいで怪しいのが想像できます。

統計とは、あらゆるデータというざっくりした内容でまとめてしまうと、実際に何を求めるために、どんな数字を加えて算出しているのかわかりません。

また、統計データに対して競馬の関係者が意見などを加えてしまうと、統計の意味が無いでしょう。

そのため、統計を用いている予想サイトを確認する時は、基本的に統計データを実際に算出している数字だけを信じてください。

回収率、命中率も大事な要素ではありますが、そもそもの統計の計算がめちゃくちゃな設定になっていると、全てにおいて数値はおかしくなります。

悪徳の競馬予想サイトは、難しい言葉を使ってすぐにユーザーを騙そうとしてきますので、ぜひ気をつけてください。

統計学におすすめの利用方法

ここまで説明すると、統計を利用して競馬で必ず勝つことは不可能ということが解ってもらえたと思います。

しかし、統計を否定している訳ではありません。

競馬はスピードに関する過去データや、馬体重、など様々あるので、実際に統計学を使えば当たる可能性が高い馬を算出できるのは事実でしょう。

そのため、自分が予想で悩んだ時に過去のスピードを過去5レースなど集めて統計を取ると予想外に伸びてきている調子の良い馬を知ることができます。

要するに統計は、必ず勝つデータは算出できませんが総体的に見て傾く方向は見ることができるということになります。

まとめ

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今回は、統計学を利用した時に競馬では必勝できる方法はあるのか?という観点で検証してみました。

結果は、競馬はギャンブルなので不可能です。

統計学は膨大なデータから数値を確認して期待値を算出するのは非常に優秀なファクターだと思います。

その数値を確認することで、今後未来はどんな方向に進むのか?という推移を見ることで良い予想ができる思います。

そのためには、統計学を正しく使うことが重要です。

統計を使って、すごい高い数値を算出するには、多くの素材が必要になりますので時間が非常に掛かってしまいます。

しかし、正式なデータを集めた上で馬の予想を行い分析は有効活用できますので、もし興味がある方は、自分が必要としている部分の統計をとってみましょう。

新しい発見があるかも知れません。